割合の苦手を克服するたった一つの考え方

割合

割合を苦手とするお子様、とても多いです。

”割合の3公式”を習っても、かけ算で求めたらいいのか・わり算で求めたらいいのか、どれをどれで割るのか、、、なんとなくでやり過ごして、あいまいなままにしてしまっている6年生も多くいます。

そうなると当然、割合の利用や売買損益などの文章題は苦手になり、お子様は、ますます割合を遠ざけようとしていきます。

たった一つの考え方を身に付けて、お子様に割合をできるようにさせてあげましょう!

割合とは?

先生、割合の問題で、いつもなんですけど、何を何で割るのか、かけるのかわからなくなります・・・

うん、よくある相談だ。

太郎くん、”割合”っていうのは何かな?

えっ、割合が何かですか?割合というのは、何割とか、何%とかですよね?!

間違ってはいないけど、じゃあ、何割とか何%っていうのは、どういうことかな?

えー、2割だったら0.2で、30%だったら0.3みたいな・・・

いいところまでいっているんだけれど、あと一歩だ。

みんな、そのあと一歩が足りず、割合が苦手になってしまうんだ!

これを覚えておこう!

そうすると、さっきの2割っていうのは0.2で、30%というのは0.3っていうことですか?

その通り!”何倍かを表す数”のことを割合というんだ!

0.2倍のことを2割と表したり、20%と表したり、また、分数で表したり、いろんな表し方があるんだ。それも割合を難しくさせる理由の一つなんだよね。

「割合の3公式」を覚えても、割合の意味をきちんと分かっていないと式を立てるときに迷ってしまうんだな。

くらべる量を求める

例題やってみようか!

(1)からいきます。

60%というのは、0.6倍のことだから、75㎝の0.6倍の長さを聞かれているんですね。

だから、75㎝×0.6=45㎝です!

バッチリ!!

(2)いきます。

3割2分というのは、0.32倍のことだから、500円の0.32倍の金額を聞かれているんですね。

だから、500円×0.32=160円です!

(2)もバッチリ!!

常に”倍”という言葉を補ってあげると、問題を理解しやすくなるよ!

もとにする量を求める

例題やってみようか!

やってみます!

3割というのは、0.3倍のことだから、クラス全体の人数を0.3倍すると9人になるということですね。

じゃあ、□×0.3=9人 という式ができます。□=9人÷0.3=30人になりました!

いいね!もう一ついってみよう!

割合を表す分数に”倍”を補ってあげればいいですよね。

クラス全体の倍が、欠席した8人にあたるので、

□×=8人 という式ができます。□=8人÷=36人になりました!

お見事!バッチリだね!

かけ算の式を立ててから、逆算にするのがわかりやすいね。

慣れてきたら、はじめからわり算の式を立ててもいいよ!

まとめ

割合とは、”何倍かを表す数”のことでした。

問題文の割合を表す数字に、”倍”を補ってあげると問題文の意味がすっと頭に入ってきます。

”○%”、”○割○分”を自然に”~倍”と置き換えられるようになって、割合の苦手を克服してください!